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2004.10.11

進藤美津子さん(ヒカル母)の心配事

先日久々に息子と『ヒカルの碁』のビデオを観ました。輝く指先の「感想」にも書いている、アニメ第46局「プロ試験最終日」です。主人公進藤ヒカルが、既にトップ合格を決めている越智君に接戦の末勝利し、無事プロ試験に合格するお話しなのですが、その後に登場するヒカルのお母さんの姿には、色々考えさせられるものがあります。

ヒカルの家庭は、サラリーマンと思われる父の正夫さんと、専業主婦と思われる母の美津子さん、そして一人っ子のヒカルの3人家族。徒歩圏内に父の実家があって、祖父母は健在です。お祖父ちゃんの平八さんは結構重要な役どころで何度も登場していますが、父親の正夫さんは、時折声だけの登場があったものの終にその姿が描かれる事はありませんでした。

さて、母の美津子さんですが、まだ中学2年生の息子が囲碁のプロ棋士になると決まった後、喜びよりも今後の事が不安で、息子には内緒で担任の先生に会いに行きます。息子に知られたら「余計な事するな」と怒るのがオチです。この気持ちはよくわかります。私も息子には内緒で、部活の顧問に相談する、教頭先生にお願い事をする、お世話になってるコーチと話をする、など色々やりましたから(^^;) 美津子さんは具体的に、今後プロ棋士と中学生という2足の草鞋を履くことになる息子が、友達関係などを含め学校生活を上手くやっていけるのか、高校進学をどうしたらいいのか、という心配を話していました。結局担任から明確なアドバイスを得ることもなく、不安のまま学校を後にします。

そもそもヒカルがプロ試験を受けると知った時も、碁に夢中なのは良いけど、先ずは学校の勉強をもっと頑張ってからにしなさい、と言った美津子さん。プロを目指すヒカルとは比べものになりませんが、私も息子が週5回も卓球の練習に行き始めた時、全く同じ事を言っていました。息子が中学校生活を無事に送って、勉強もそこそこ出来るれば、親としてひとまず安心が得られる、と思っている様子の美津子さんは、まるで自分を見ている様だと思いました。

ヒカルは既に、社会に出て何をするのか、という学生の最終目的をハッキリと見定めています。中学2年にしてそれを達成しているって、立派ですよね。漫画の中の架空の人物ではありますが、同じ親として、美津子さんや正夫さんがとても羨ましい、と思います。なのに、何故まだ美津子さんは、学校生活への適応や目前の学力といった、私と同じ様な心配をしているのでしょうか。そしてまた、「どんな世界でもプロになるなんて並大抵じゃない、どうせ試験なんて落ちるさ」「とりあえず好きにさせとけばいい」と妻に語った父正夫さんの事はここにも書きましたが、息子のプロ試験合格をどう受け止めたのでしょうか。

私自身がそうなので、ヒカルの両親を批判する資格もないのですが、子どもが何の為に今学校へ行き、何の為に勉強しているのか、目前の試験や進学問題に囚われ過ぎて本来の目的を見失っている時があります。あまりにも勉強が出来ない息子が心配で、中3になって無理やり塾の見学に行かせ、商売上手な責任者の手を借りて、塾に通わせる事に成功しました。とりあえず、何とか普通科の高校へ進学して欲しい、と願う親心からそうした訳ですが、安くは無い塾の費用は、私の安心料に過ぎない様な気もします。息子がどうやって学生としての最終目標を見つけられるのか、それは目前の高校受験より、難しい問題です。

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コメント

こんばんは。
うちの息子も同じく週5日卓球の部活に行き、土、日も講習会や自主練習や試合でつぶれています。
特に強くもないけれど、それにもめげずに夢中でやれるものがあるのは、いい事なのだとは思っていますが…。
受験にはまだ間があるといっても、親としては複雑な気持ちです。
しかし、部活に出てこなくなった友人は、いったいどうしているかというと、勉強の方も比例して思わしくないとの事。
何かに頑張れるという事は、他の事も(その気になれば)、頑張れるのじゃないか、という気がしています。
でも実際問題、難しいですね、本当に。

投稿: riro | 2004.10.12 00:56

riroさんの息子さんも卓球をなさってるんですか! うちは小5から地元のクラブで練習しているんですが、中学には顧問を引受けられる先生がいないので部活はありません。中体連の登録だけは学校で手続きをしてくれているので、試合だけは出させてもらいましたが。

そして中3だというのに、今も週4日卓球の練習に行き、去年から卓球を1日減らして囲碁教室にも行っています。さすがに私の方が心配で、卓球をもう1日減らして週2回は塾に行ったら、と提案したのですが、練習を減らしたくないと言い張るので、塾は週1です。卓球は感心する程休まず行くし、囲碁教室は自分で探して来たくらいなので、その気になれば頑張る性格かも、と期待しているのですが、勉強は今ひとつその気になれないみたいです。もうそんな事いってる場合じゃないのに・・・。高校に進学して、その先社会に出るにあたってどういうものを目指したいのか、まだ全く見当がついてないからだとも思いますが。

実は中2まで吹奏楽部もやっていたんですが、3年になる前にやめました。その時顧問の先生と何度かお話しましたが、やはり部活をやめて放課後ブラブラして生活が乱れる生徒もいる、と心配されました。その点は卓球やっているので大丈夫ですと、息子も退部する時に自分で先生に話したようです。

riroさんの息子さんは、まだ3年じゃないので、今が1番部活に熱中する時期なんだと思います。部活の中で頑張るのは、とても良い経験になると思うので、羨ましいです。

投稿: ヒトコ | 2004.10.12 20:18

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