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2004.11.12

やっと読めた「光とともに…」

秋田書店の雑誌月刊「for Mrs.」に連載されている、戸部けいこさんのマンガ「光とともに…」。1巻が発売されたのが2001年7月だそうですから、コミック売場回りが好きな私は、たぶんその頃からこの本の存在は知っていました。書店に平積みされている本を手に取って、帯に書かれた紹介を読んだ覚えもあります。自閉症のお子さんを育てる家族のお話…、読んでみたいと思いつつも勇気が出ませんでした。

私は子どもを持つまで、自閉症について大きな誤解をしていて、いわゆる「引きこもり」になるような精神状態を自閉症というのだと勘違いしていました。子どもを持って、息子が近所の他のお子さん達より随分と落着きが無い事が気がかりで、多動に関する子育ての本を読んだり、TV番組を見たりしている中で、自閉症についても知り、それまで自分が思っていたのと全く違う障碍である事を理解しました。子どもがいなかったら、今も誤解したままでいたかもしれません。

息子はADHD(注意欠陥/多動性障害)では無い様でしたが、小学校低学年まではとても落着きが無くて、授業中立ち歩きまではしないもののちょっと心配でした。それでも、特別の働きかけもしないまま過ごしてしまいました。そんな事もあって、「光とともに…」がその後、2巻、3巻と続いているのは知っていましたが、我が子を精一杯愛して、様々な努力をして頑張ってる親の話を読んだら、自己嫌悪を感じてとても落込みそうな気がして、なかなか読む気になれませんでした。

それが今年になって、「The Syncopated Clock」さんというサイトでこの本が紹介されいるのを拝見して、やっぱり読んでみようと思いました。

何年もかかったけれど、やっと読めて良かったです。光君のお母さんが夫や義母に理解されずに傷つき悩む気持ちや、周りの親子連れから様子の違いを指摘され不安になる気持ちが、我が事の様に思われて涙が止まらなくなりました。そして、療育施設などでの職員や他の自閉症児の親たちとの交流を通して、光君をどう理解し、どの様に対応すれば良いのかを知って行くところでは、自分も小さかった頃の息子の気持ちやこだわりを良く理解して対応してあげれば良かった、と反省する事も多々ありました。自己嫌悪に陥る前に、今後にも参考になる様々なヒントをいただきました。

例えば、光君がパニックを起こすのは、我儘などではなくて、不快を感じる光君なりの理由がちゃんあるんです。それが何なのか知るためには、想像力を働かせながら彼の行動をよく見守っている必要があるのですが、それはどの子でも同じですよね。パニックを起こすか、我慢して黙ってしまうか、他の行動に出るかの違いがあるだけす。思春期の子どもの反応も同じだろうと思います。頭ごなしに大人の考えを押付けないで、子どもを良く見守って、どうしたいと思っているのか大人の方が先に理解する努力をすればいいのだなぁ、と気付かされました。

実は、自閉症の男子高校生が、私の勤める会社に職場体験で来た事がありました。部署が違っていたので、一緒に仕事はしませんでしたし、お話する機会もありませんでしたが、彼が真面目に一所懸命働いている姿を遠目から見ておりました。私は休みだったので直接聞けませんでしたが、職場体験最終日「皆さんも、間違いの無いように頑張って仕事をして下さい」と挨拶の最後を締め括ってくれたそうです。その話を聞いただけで涙が出てきてしまいました。親御さんに聞かせてあげたかったです。もしかすると、彼はいずれうちに入社するかもしれないそうです。実際に働き始めたら大変な事もあるかもしれませんが、頑張ってほしいと思います。

それから、秋田書店 Web Station情報によると、「光とともに…」7巻は11月25日発売だそうです。

この記事は、「普通の専業主婦だって、文句があるさ!」さんの漫画「光とともに・・・」を読んでにトッラクバックさせていただきます。

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コメント

TBありがとうございます。
トラックバックの見本のような、このエントリに
とてもうれしくなりました(^^)

投稿: riro | 2004.11.13 01:49

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