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2005.03.31

「仰げば尊し」

かつて卒業式の定番だったこの歌を、うちの息子は知りません。ついこの間の中学校の卒業式でも、3年前の小学校の卒業式でも、歌われませんでした。確かに今の時代背景には合わなくなってしまったし、歌詞も難しいですね。ドラマの金八先生では歌ってましたが・・・。

「身をたて 名をあげ やよはげめよ
 いまこそ わかれめ いざさらば 」

30年前の自分の義務教育終了時でさえ、既に古い歌ではあったのですが、上記などは、何とも名状し難い郷愁と自立への不安と覚悟を感じさせてくれる歌詞で、好きな歌というより、何か心に響く歌でした。たぶん同じ様な理由で好きな唱歌「故郷」にも、この歌を受けたような、

「志を果たして いつの日にか帰らん」

という歌詞があります。そういえば、ジブリの映画「耳をすませば」で、主人公の雫が訳詞をした「カントリー・ロード」も、英語の原詞より「仰げば尊し」や「故郷」に近い歌になっていました。雫も中学3年生で、卒業を目前にしてあの訳詞をしたわけですが、「故郷」を離れて自分の行くべき道へ進む思いが歌われています。

現実の今の中学3年に、どこまでそんな思いがあるのだろうかと、歌われなかった「仰げば尊し」に考えさせられました。

年度末の雑事も粗方片付きつつありますが、あとはPTAの会計の最後の〆と監査です。そして総会準備ですね。子どもは卒業したのに、まだ何度も中学に行かなければなりません(^^;)

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2005.03.14

息子とデート?

先週の水曜と昨日の日曜、息子と映画館に出かけました。水曜は地元の劇場で2度目の「ハウルの動く城」。劇場公開直後にも行ったのですが、息子がもう1度観たいというので、受験が終わったら(きっとロングランだろうから)と約束していました。彼は1度目の後原作も読んでいるので、物語の内容や意味がより深く解ったんじゃないでしょうか。私は2度目の後、今現在原作を読んでる途中です。ソフィーばあさんの性格が、いきなり若い時と違うよなぁ、と思ったら、原作ではハッキリ年をとって余計な事に拘らなくなったから、と書かれてましたね。90歳にならなくても、自分を省みて納得がいきましたわ(笑)

そして昨日は、都内でしか上映していない「テニスの王子様」。息子は午後、中学の友達と卒業記念(?)ボーリング大会があるという事でしたが、上映期間内にもう時間が取れないので、朝イチ9時の回を観る事にして、池袋まで出かけました。東京の奥地からでは、6時半起きでした(笑) 脚本を担当されたのが、TVアニメのドラゴンボールを手がけていらして、TV版「テニスの王子様」のシリーズ構成もされてる方だったので、私も観てみたいなぁと思っていたんです。TVアニメでも(原作が既に^^;)テニスを超えてるよなぁ、と思ってましたが、劇場版だけあって、試合のシーンの演出がさらに凄い事になってました(笑) 主人公リョーマ君と、兄だというリョーガ君のドラマは、中々表に現れないリョーマ君の熱き情熱が描かれて良かったかな。それにしても、観客はお姉さんが多かったですね。少年漫画原作なのに、少年は少数派。オバサンは私だけだったかも・・・。

ところで、私は池袋の駅が苦手で行く度に迷うんですが、昨日は殆ど迷わず劇場に着いたのでよかったです。以前、まだ小さかった息子を連れて、某私鉄から地下鉄に乗り換えようと思って表示を見ながら歩いていたら、何故だか最初に居た場所に戻ってしまった事がありました。その時、息子が非常に不安そうな面持ちで「お母さん、行き方わかるの?」と聞いてきたのが、情けなかったです。その話を彼にしたら覚えてなかった様で、よかったですが(^^;)

息子の卒業式も今週末に控えて、謝恩会の準備もある上に、PTAや地域活動の年度末の仕事が一気にやって来てた今日この頃、またネットをサボりがちになっております。

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2005.03.09

新学期始動?

結果はどうあれ、息子の入試が終わったてホッと一息、と思ったら、先週末に早速新入生への説明会がありました。対象は生徒のみで、保護者は用なしでしたが、教科書を購入しなくてはいけないので、費用19000円也が必要でした。支払いは現物受け取り時になるけれど、制服とジャージや上履きその他諸々の申し込みもあって、結構な金額になりますのですわ・・・。

柔道着は中学の時のを使用してもよいと言うので、ラッキーと思ったら、ゼッケン代が2000円! 卓球の試合だってパソコンでアイロンパッチの用紙に印刷して作ったタダのゼッケンなのに、体育に使う柔道着のゼッケン代が2000円! ハァ・・・、先が思いやられるかも。と脱力しつつ、息子が持ち帰った書類を見ていたら、「寄付金納付のお願い」というお知らせが! 寄付金って、任意ですよね。払わなくても入学取り消しにならないですよね・・・。

それにしても、教科書19000円は高いなぁ、と思ったけれど、1冊の値段を個々に確認したら1000円してないんですよね。辞書を2冊強制的に買わされたので、それを除けば資料集なども入れて20冊で14000円位でしょうか。中学の教科書代だって、実費を支払ったら結構な金額だった、という事ですよね。あらためて義務教育の有難さを考えました。

そして今度は息子にとって災難な事に、国数英3教科のワーク(各見開き5ページですが)と入学に当たっての抱負を原稿用紙2枚に書く、という宿題をいただいて来ました。親にとっては有難い事ですが、中学卒業する前に高校の宿題が出てっていうのも凄いなぁ、と今後の指導に期待(かなぁ)してしまいました。

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2005.03.05

ミカドの肖像

ここ数年は、作家としてより道路公団問題でのマスコミへの露出が多かった猪瀬直樹さんですが、彼の作家としての出世作と言えるのが、1986年に小学館から出版された「ミカドの肖像」です。翌87年に「大宅壮一賞」を受賞し、ノンフィクション作家として広く世間に知られる事になりました。現在は同賞の選考委員もされているようです。

歴史好きだった私は、天皇を意味する「ミカド」というキーワードに反応してこの本を手にしました。出版されて間もない頃だったと思います。でも内容は私が想像した歴史モノとは大分違って、天皇そのものを扱ったのではなく、天皇というブランドがどのよう創り出され、守られ、また利用されているか、という検証でした。面白そうだったのですが、ハードカバー本は高くて買えませんでした。その後91年に「ミカドの肖像―プリンスホテルの謎」と題して小学館ライブラリー版(ちょっと大き目の文庫)になったモノを読みました。そう、サブタイトルにもなったように、この本の中で一番興味深かったのは、プリンスホテルに関する部分だったんです。つまり、先日逮捕された堤義明容疑者の父康次郎氏が、いかにしてあのプリンスホテルグループを創り、西武グループ繁栄の基盤を固めたのか、という話なんです。20年も前の著作ですが、中々旬な話題を扱っていると思います。

残念ながらライブラリー版は品切れ状態、と思ったら、間もなく文庫版が出るようです。小学館のサイトで検索しても見つからないんですが、@nifty Booksでは3月8日発売になっています。そうですよ、今売らなくて何時売るのこの話題本。新装版出さなくても、ライブラリー版を重版すればいいのに、と素人の私でも思うので、小学館さんはきっと何か策を講じていることでしょう。

この本を読む前の独身呉服屋店員の頃、年に何度かある展示会の内1回は赤坂プリンスホテル旧館を使うのが恒例で、私も中に入っています。この旧館はホテルといっても文明開化の頃に建てた様なお屋敷の造りになっており、展示会では全館貸切で使用していたと記憶しています。入社して初めての展示会もここだったので、お客様を迎える為にそのお屋敷の玄関に並んでいて、緊張して足が震えたのを覚えています。

ビルになっている新館の横にひっそりと建っている、という感のある旧館でしたが、きっと創業当時の建物を大切にしているのだろう、と当時は思っていました。でも「ミカドの肖像」を読んで謎が解けました。あの旧館は、まさにプリンスのお屋敷だったのです。検索してみたら近代建築散策というサイトに写真もありました。ここでも紹介されいるように、戦前は李氏朝鮮最後の皇太子のお住まいだったのです。朝鮮の皇太子が何故日本に住み、日本の皇族の女性と結婚していたのか、という戦前の歴史もこの本で知りました。

本書によると、戦時下の日本にあって、終戦後の土地高騰を予想していた堤康次郎氏は、空襲警報が鳴る中でも電話をかけまくって土地を買いあさっていたそうです。そして戦後、旧皇族が皇籍離脱させられ、天皇家にも固定資産税が課せられる事になった時、現金が無いだろう彼らから屋敷を買い取っていたのも康次郎氏でした。東京にあるプリンスホテルは、ほとんどが旧皇族の屋敷だったところで、赤プリ旧館のようにお屋敷そのものを利用している所もあるわけです。プリンスホテルという名も、そこからの命名だそうです。

この本を読んだ当時は、まだバブルが崩壊しきっていない頃でした。成功する人は考える事が違うわ、と感心するやら恐れ入るやらでしたが、今読むとまた違った感慨があるかもしれません。

3/8 追記
先ほど小学館のサイトから検索したらs-book.comの情報がありました。やっぱり今日発売みたいです。でも@nifty Booksの方は4月に変わっている、どっちでしょうか。

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2005.03.02

桜散り、桜咲く。

昨日は都立高校の合格発表でしたが、残念というか、やっぱりというか、息子にはご縁がなかったようです。4月からは第2志望だった私立の高校に通う事になりましたが、本人も説明会などにも行って納得して受験した高校なので、心機一転気持ちを切替えて、新たなスタートをして欲しいと思っています。しかし、昨日入学金を納めたと思ったら、今度の日曜にはもう新入生への説明会があって、教科書購入、制服・体操着等の注文、4月分の授業料・積立・諸費用の振込用紙も渡されるそうです。これから親は、お金の心配するだけですか・・・。

これで息子は半月後の卒業式を待つだけですが、私はPTAがあるので来年度の総会まで色々雑事があります。子どもは卒業しても、親は後1ヶ月以上中学と縁が切れません(^^;)

さて、3月に入ると段々と気にかかるのが桜の開花。その前に花粉の飛来が心配で嫌な季節にもなってしまったんですが、子どもの頃から桜は好きなので、楽しみな季節でもあります。先月の中頃には、本州で一番に開花するという河津桜のニュースも流れていましたが、もう満開の時期は過ぎてしまったでしょうか。去年は、ご近所の方が河津に花見に行かれて、一品持ち寄りの棟の花見会の時、お土産の河津桜(たぶん塩漬け)を入れた桜御飯を炊いて来てくれました。桜の香りがするお赤飯で、とても美味しかったです。

今日は書店で、『桜が創った「日本」』(佐藤俊樹著:岩波新書)という本を見つけました。ソメイヨシノの起源などについて書かれています。私も子どもの頃は、桜といえばソメイヨシノと思っていましたし、西行法師が「願わくば 花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の 望月の頃」と読んだ昔から、同じ桜があったのだとも思っていました。大人になって、そのソメイヨシノが江戸時代に出来た改良種だと知った時は、結構ショックでした。しかもこの本によると、その名が正式についたのは、さらに後の明治23年なのだそうです。そして、日本全国にこの桜が広がったのも明治時代だったそうで、その背景には日清・日露の両戦争がかかわっていたのだそうです。現在では全国の桜の8割程を占めるというソメイヨシノの起源、とても人為的なものだったのですね。ショックというより、とても興味深くこの本を読み始めています。

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