« あれから17年・・・。 | トップページ | 太刀掛秀子さん漫画 »

2006.01.21

銭の花

昨日新聞のTV欄を見たら、何と懐かしいドラマの題名がありびっくりしました。沢口靖子さん主演の『新細うで繁盛記』、私が小学生の頃やっていたドラマのリメイクです。元祖『細うで繁盛記』は、和服姿が上品に美しい新珠三千代さん主演でした。伊豆弁丸出しの意地悪な義妹正子役の富士真奈美さんも印象的でしたが、放送はもう35年も前の話なんですね・・・。

さっそく録画予約しようと思ったら、堺雅人さん出演の『出雲の阿国』と時間が重なってるぅ~。仕方ないので、オンエアー見られるだけ見ようとTVの前に座ったら、幸い途中でダンナが帰ってくる事もなく、息子がビデオ見たいとゴネる事も無く最後まで見られました。

銭の花の色は清らかに白い。
だが、蕾は血がにじんだように赤く、
その香りは汗の匂いがする。

昔の放送でも毎回冒頭に出てきたこの言葉が、もの凄く懐かしかったです。実は何だかここ数年、子どもの頃見た『細うで繁盛記』の事が頭をかすめる事が時々あったんです。「いじめ」とか「キレやすい人々」とかが話題に上る時など特に。あの頃はまだ、忍耐が美徳として人々の心の何処かにあったし、あの執拗ないじめのバカバカしさ愚かさも理解していたし、夢を失わずに努力すればやがて報われると信じる思いがあったんですよね。何だか時代が変わって、そんな『細うで繁盛記』をはじめとする花登筐作品の泥臭い頑張りは、受入れられなくなったんだなぁ、と思っていました。それが、なんとリメイクされるとは!

主人公の加代は、老舗料亭の跡取娘として祖母に厳しく育てられましたが、少女の頃火災で店も祖母も失っていました。焼失した店の再建を夢見ながら働いていた彼女は、傾きかけた旅館の経営を女将として任される事になります。突然やって来た加代に反発するオーナーの妹正子は、直接間接にいじめや妨害を仕掛けて加代を窮地に追いやります。しかし加代は、持ち前の明るさと負けん気、誠実さと機転、人々の協力によって旅館の経営を軌道に乗せて行く、という物語です。

時代が現在に置き換えられ、2時間ドラマということもあって、設定が昔と変わっているところもありましたが、明るく元気に頑張る沢口靖子さんの加代も良かったです。意地悪な義妹正子を演じた荻野目慶子さんも、今までのイメージと全く違う役柄で熱演でした。老舗料亭の女将だった人で、加代の生きる指針ともなっている亡き祖母は、遺影だけの出演でしたが、何と新珠三千代さんでした。ご存命だったら、加代の回想シーンも後姿ではなく、新珠さんご本人に演じていただけたかも、とちょっと残念です。

で、その回想シーン。祖母はまだ少女だった加代に、商売の真髄を話して聞かせます。詳しい台詞は忘れましたが、ずるい事してお金を稼いではいけない、お客様の事を考えて心血を注ぐ努力をしてこそ、清らかに白い銭の花が咲くのだ、というような事を話していました。

何と言うか、余りにもここ数日のニュースに対してタイムリーな、教訓的な話でした。ライブドアの粉飾決済問題、耐震強度偽装、一時は沢山のお金が入ったかもしれませんが、「清らかに白い銭の花」とは程遠いものです。投資家の皆さんも、マネーゲームではなくて、本来の株式投資の意義を考え、真に「清らかに白い銭の花」を咲かせる企業を育てて欲しいものです。

|

« あれから17年・・・。 | トップページ | 太刀掛秀子さん漫画 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41966/8263250

この記事へのトラックバック一覧です: 銭の花:

« あれから17年・・・。 | トップページ | 太刀掛秀子さん漫画 »