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2008.11.06

モノローグ

昨夜放送のTBS「久米宏のテレビってヤツは!?」という番組に、堀江貴文さんが出ていて、驚きました。たまたまTVをつけてけてチャンネル選択していたら、ちょと色褪せた感じの堀江さんが映っていたので、TBSを見始めちゃいましたよ。
TBS勇気あるなぁ(あんまり褒めてません)。視聴率の為には色々やるものですね。私もまんまと思う壺です。

他のゲストは、杉田かおる、東国原英夫、福岡政行、姜尚中。何かすごいメンバーでした。堀江さんは現在アメブロでblogを書かれているそうですが、自分と同様地検にお世話になった小室さんについて、「栄枯盛衰。諸行無常です。」とコメントされたのが旬な話題ということで、出演依頼されたんでしょうかね。見始めた時には小室さんの話題は一段落したところだったようなので、はっきりはわかりませんが・・・。

堀江さんからはそう面白い話は伺えませんでしたが、他の皆さんのネット利用についての実体験や感想は興味深かったです。久米さんが、メールでうっかり指が滑って余計な事を書いてしまう、って言ってらしたのは意外でした。東国原知事は、そういう事を防ぐためにも、夜遅くには書かないそうです。姜尚中さんは利点は認めながらもご自身はネット不信のようで、杉田さんは炎上経験があってblogをやめたとか(ちょっと記憶違いだったかも)。

そこで福岡先生が問題にされていたのが、blogなどネットでの発信は「モノローグ」だというお話です。正に自分の事を言い当てられたようでハッとしました。このblogにも「ネットの片隅で、 ヒトコの独り言」と書いているとおり、日記的なものをネットで始めた当初から、その自覚はありました。

自分では充分承知の上でやってるつもりが、心のどこかに、ネット的世間では暗黙の了解として受け入れられている、と安心している部分がありました。なので、その発信が一方的な「モノローグ(独白)」に終わっていて、「ダイアローグ(対話)」につながらない、ということを、あらためて言語化されると、考えさせられます。

知事や堀江さんからは、読み手からのリアクションがあるので、一方的な発信に終わっている訳ではない、という反論もありました。でも福岡さんが問題にされたのは、発信者の意識や心理状態のことなのでしょうね。リアクションの有無は次の問題です。知事や堀江さんのように、多くのリアクションが予想される著名な方は、ネットに自分の言葉をUPする時点で、自分の一方的な意見だとしても、ただの「モノローグ」ではない覚悟がおありでしょう。

単なる「モノローグ」になりがちなのは、私のように匿名性のあるハンドルネームで書いている、一般個人ネットワーカーですね。久米さんからは、ネットに書くことで癒されている人も多いでしょう、という意見がでましたが、それは私も同感です。

ただ福岡さんは、ネットなどで「モノローグ」を書く人が多くなる一方で、実際に人前で自分の意見を言えない若者が増えていることを心配されていました。福岡さんは大学の先生ですが、授業で学生に意見を求めても誰も発言しないどころか、出席表を見て指名しても返事さえしてくれない事もあったそうです。それはまた、ネットで「モノローグ」以外にも要因がある問題かもしれませんが…。

姜さんもネットではなく実際の対話を大切にしてほしい、と言っておられたましたが、それはそれもちろん大切なことだと思います。個人的には、ネットを始めてからの方が、家でも外でも自分の意見をよく言うようになったと思うのですが、単にオバタリアン化が加速しただけとか・・・。または、リアルでも一方的意見しか言ってなくて「ダイアローグ」になってないとか、不安です・・・。

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2008.11.02

外山啓介さんのラフマニノフ

フレッシュ名曲コンサート 
「ロシアの甘美な旋律~外山啓介の奏でるラフマニノフ~」 
調布グリーンホールにて、聴いて参りました。
管弦楽は東京フィル、指揮は曽我大介さん。曲目は下の3曲でした。

チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

4年前、NHK教育で放送された日本音楽コンクールの様子をたまたま見て、
ピアニスト外山啓介さんを知り、演奏の素晴らしさに目を見張りました。
その時の曲が、このラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だったのです。
いつか外山さんのピアノで全曲聴いてみたいと思っていたので、
念願かなって嬉しいです。そして何より生で聴く演奏は心と体に響きました。

第一楽章は、ちょっとオケに負けてるかなという気がしたところもあったのですが、
第二第三楽章は、ピアノの音色と弦の音に引き込まれるようでした。
映画「ラフマニノフ」で、やっぱりいい曲だなぁと思ったのですが、
外山さんの生のピアノで聴いて、本当にこの曲が好きになりました。
外山さん、ありがとうございました!

まだお若い演奏家なので、クラシックを聴き込んでいる方からは厳しい評価もあるようですが、新人なのにそういう方々にも注目されているってことですよね。この秋からドイツに留学されているそうなので、いずれは海外のコンクールに挑戦されることもあるでしょう。遠からず玄人ファンをも満足させる演奏家になる方と期待しております。

ただ調布グリーンホールは、私はじめクラッシック素人の聴衆が多数をしめたらしく、
「悲愴」の時は第三楽章の終りで拍手が起こってしまい、曽我さんも東京フィルの
楽団員さんも困られたことでしょう。申し訳ありませんでした・・・。
我々素人ファンも少しずつ成長しなくてはなりませんね。

今回のコンサートを教えてくれた職場の仲間とは、
12月にもまた外山さんのピアノを聴きに行く予定です。
その後は、渋谷オーチャードホールのニューイヤーコンサートです。
正月なので家族3人で行ってみよう、という話がおととい決ったばかりなので、もう後ろの方の席しか取れなかったのですが、ラフマニノフがまた聴けるのは楽しみです。

P.S.(5日追記)
上で、協奏曲2番の第一楽章はピアノがオケに負けてるかなという気がしたところもあった、なんて書いちゃいましたが、辻井伸行さんピアノ演奏のCDの曲目解説で第一楽章について、「ピアノ協奏曲でありながら、ピアノがオーケストラの陰に隠れる部分もあり、しかも技巧的に難しい。」とありました。何も知識がない聴き手ですみません、この曲はそういうものだったんですね・・・。

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2008.11.01

やっぱり邦画が好き!

先日映画のチラシなどを整理していたら、半券が何枚も出てきたので、
今年観たものをちょっと書き出してみました。

5月「光州5・18」
6月「ふるあめりかに袖はぬらさじ」「2001年宇宙の旅」「ぐるりのこと。」
7月「クライマーズ・ハイ」「火垂るの墓」
8月「崖の上のポニョ」「スカイ・クロラ」
9月「アフタースクール」
10月「歩いても歩いても」「容疑者Xの献身」「ぐるりのこと。」「ラフマニノフ」

春までは色々とあって出かけられませんでしたが、「光州5・18」で一度都心まで出たら、都心づいてしまって、6月は東劇にシネスイッチ銀座、「火垂るの墓」は神保町岩波ホールへ。後半は地元のシネコンで、レディースデイなどを利用して観ました。

「光州5・18」は、1980年に韓国の全羅南道で起きた光州事件を題材にした映画です。「王の男」のイ・ジュンギくんが主人公の弟役ってことで観に行ったんですが、当時ニュースで聞いた隣国の民主化要求デモが、実は複雑な地域性や政治的軍事的背景をもっていて、結局あんな悲惨な結末になっていたとは知りませんでした。

シネマ歌舞伎「ふるあめりかに袖はぬらさじ」は、坂東玉三郎さん主演の舞台を撮影した作品です。舞台客席からは見られないアップもあって、役者さんの表情もよくわかって面白かったです。同じ東劇で上映された「2001年宇宙の旅」、初めてスクリーンでみました。感激でした。

「ハッシュ」の橋口監督作品で、木村多江さん主演の「ぐるりのこと。」、一度銀座で見て、とても良かったので、地元に来た時もう一度観ました。木村さんとリリー・フランキーさんが、色々辛いこともあるけれど、真剣なのに可笑しくほのぼのと味わいのある夫婦を演じています。そんなにドラマチックな展開があるわけではないのに、140分の上映時間が少しも長く感じられなくて、観終わって、じわーっと心に響く作品でした。
現時点で今年のナンバー1映画です。

アニメが有名な「火垂るの墓」のまさかの実写化。主役は、NHK朝ドラ「瞳」で里子のお兄ちゃんだった吉武怜朗くん。お母さんが松田聖子さんで、兄妹が預けられる遠縁のオバサンが松坂慶子さんでした。 怜朗くんの安き節が良かったです。アニメを彷彿とさせる場面もありましたが、アニメより辛くなかったかな。

「クライマーズ・ハイ」「アフタースクール」は、堺雅人さん目当てに観にいったのですが、なかなか良かったですよ。特に後者は最後まで目が離せません。「クライマーズ・ハイ」は主演の堤真一さんがよかったし、「アフタースクール」では堺さんの中学生時代を演じた吉武怜朗くんも(出番少ないですが)印象的でした。

「歩いても歩いても」は「誰も知らない」の是枝監督作品。阿部寛さんと夏川結衣さんが演じる里帰りしてきた息子夫婦と、その姉夫婦、二人の親である原田芳雄さんと樹木希林さんの夫婦が、深くて遣る瀬無くて時にクスッと笑える何気ない日常を淡々と描きだしていきます。

「ラフマニノフ」は、題名通りロシア出身の音楽家の物語。作曲家だとばかり思っていたラフマニノフ、ピアニストして出発してたんですね。作曲をしてピアノの師に破門されたり、ロシア革命後はアメリカに亡命し、演奏中心の活動で作曲が出来なくなったり、ちっとも知りませんでした。ラフマニノフのピアノ協奏曲は外山啓介さんの演奏で知りましたが、初演はご本人の演奏だったんですね。映画の中でも演奏されましたが、やっぱり良い曲です。

「崖の上にポニョ」「スカイ・クロラ」「容疑者Xの献身」は説明不要でしょう。

気がついたら、思ったよりたくさん観てました。それも邦画が多いですね。
私はやっぱり日本映画が好です。

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