2008.10.15

守り人シリーズ読了

「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」の三部作の後、
「虚空の旅人」「神の守り人」「蒼路の旅人」「天と地の守り人」、
番外編の短編集「流れ行く者」まで、全てお借りして読み終えました。

ハードカバーの児童書は中々高価ですから、
全11冊(「神の」は2冊、「天と地」は3冊ですから)なんて、
しがないパートの財力では大人買いも不可です。
市立図書館さま、ありがとうございました。

古のアジアを思わせる、帝や王が統べる国々が存在する世界に、
そのうちの一国の第二皇子として生まれたチャグム。
何の因果か、この世のモノとは思われぬ何かに憑りつかれ、
天の神の子孫であるはずの帝の子にあるまじき者として、
実の父親である帝から命を狙われることになってしまう。
それを知って我が子の身を案じた母妃は、
一度息子の命を救った女用心棒のバルサに、チャグムを託す。
そして、主人公バルサとチャグムの逃走の旅は始まる…。

物語の始まりで11歳だったチャグムは、この後様々な経験をして、
シリーズ完結時には、17歳の立派な若者に成長しています。
彼はきっと良き為政者となる事でしょうね。

物語の終りで、そんなチャグムの願いとして語られた言葉が心に残ります。
「天の神や帝に荷をあずけず、だれもが、それぞれの、おのれの背に、
身の丈にあった荷を背負い、おのれの判断に責任をもって生きていく国にしたい。」

でも、国中が混乱している今、それを望むことはまだ出来ないと解っている彼は、
人々の心をひとつにまとめる者が必要なら、その荷は自分が負おう、
と決心するのです。政治家とはそういうものですよね。
そして、成熟した社会というのは、チャグムの理想とした、
国を担う責任感をもった人々の集まりのはずなんですよね。

今の日本って、そして自分って、いったい…。
と考えさせれちゃいました。

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2008.09.24

オタク的連鎖で(笑)

上橋菜穂子さんの守り人シリーズを読んでいます。

息子が中学生の時、保護者の図書室ボランティアに参加していて、
女子に人気の作品として司書の先生から紹介されたのがこのシリーズでした。
その時は「精霊の守り人」をお借りしたのに、何だかノレず、
最初の方だけしか読まずに返却してしまいました。
でも、今回あらためて読んでみたら面白いです、このシーリズ!

事の起こりは(って程大げさな話じゃないですが・・・)、アニメ映画「スカイ・クロラ」。
ダンナの夏休み中に、一家で旅行にも行けないのでせめて映画でも行くか、
と観に行ったのがこの映画。

私は押井守さん監督ってことで気になっていて、
息子も映画化で興味を持って原作も読んでいたし、
ダンナさえVTの宣伝番組を見て、内容と映像的こだわりに関心があった様で、
3人で行くことになりました。
ちなみに、「崖の上のポニョ」は息子に断られました…。

観終えて、中々考えさせられたし、共通の話題が出きたのも良かったです。
そこで引合いに出されたのが、前にTHUTAYAで借りて3人で観た「イノセンス」。
同じ監督の作品なんですが、あれはよく解んなかったねぇ、ってことで、
またまたTSUTAYAのお世話になって「攻殻機動隊」と共に見直しました。
「イノセンス」、私はまたちょっと寝た…。

そこで息子が「攻殻機動隊」のTVシリーズも観てみたいというので、
再びTSUTAYAへ(笑)
こちらはまだ数話しか観てませんが、ほぼ一話完結で映画より解りやすいお話の様。
そして、このTVシリーズの監督が、神山健治さんだったんですね。

どこかで聞いた様なお名前だ、と思ったら、
去年放送されたNHKの人間ドキュメントに出ていらしたんですね。
たまたまビデオに録画してたので、発掘して息子と見ていたら、
神山さん監督作品でNHKBS放送のアニメ「精霊の守り人」の番宣を兼ねていたらしく、
そのメイキングを中心に紹介されていました。

それを見たら、アニメ版「精霊の守人」にちょっと興味を抱いてしまい、
再びTSUTAYAさんへ通う羽目に陥った私…。そして更に、原作が気になり…。
その連鎖で、守人シリーズ三部作「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」
を図書館で借りて読みました。

アニメ版は、原作「精霊の守り人」のストーリーに、他の2作のエピソードを交え、
かなりオリジナルな部分&解釈も加わっていることが解りました。
何だかアニメで疑問だった展開や登場人物の行動も、
原作は違うんだと知って、納得がいく部分もありました。
逆に、原作より詳しく描かれていることで、登場人物の葛藤が浮き彫りになり、
深みのある物語になっいて、なるほどと思った部分もありました。

原作中々面白かったので、
続きのシリーズも図書館で借りようと楽しみにています。

こんな訳で、我ながらあらためて、
オタクな体質だなぁ、と思う今日この頃です(笑)。

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2007.12.30

暮れも押し詰まりました。

秋からこっちバタバタしてまして、ここをはじめ無計画に手を広げたネット関係全てが滞っております。

更新出来ない場合、きっちりケジメをつけて閉鎖もしくは休止宣言なさる所も多いと思います。でも私はいい加減なので、突然更新しなくなったまま数ヶ月も放置しといて、こうしてひょっこり出てきたりを繰り返し、未練たらしく閉鎖などせずにおります(^^;) ほんとにいい加減だ・・・。

しかしここ数ヶ月は、義母の入院手術、息子の受験、その後今月になって実家の父の入院手術と、本当にバタバタでした。父は高齢のわりに術後の経過も良く、お正月にはまだ退院できないけれど順調に回復していて一安心です。義母も元気になって普通に生活しているんですが、2月にもう一度手術しなくていけないので、ちょっと心配です。でも義姉がずっと実家に泊まり込みで義父の世話などもしてくれたので、本当に助かりました。持つべきものは娘ですね。

息子もお陰さまで父の入院前に進学先が決まったのが不幸中の幸いで、私も精神的に助かりました。しかし、私達の受験生の頃と違って、こんなに早く決まっちゃっていいのかねぇ、とも思いますが、本人は勿論、親としても気が楽になりました。でも大学からは宿題が宅配便で送りつけられ来て、週一で提出するようです。テキストとDVDで勉強するんですよこれが、まるで通信教育ですね。これも親としては有難いです。

高齢で病気がちになる親と、いよいよ社会に送り出すことが目前に迫っている息子、色々と考える事も多いですが、心配できる家族が居るっていうのは幸せな事なんだ、ともしみじみ思う今日この頃です。

今月は3月以来の外山啓介さんのコンサートだったんですが、チケット買ってあったのに行けなくなって残念でした。来年は留学されるかもしれないので、今度生の演奏を聴けるのはいつになるかしら・・・。留学前に東京でも演奏される機会があるといいのだけれど。

今年は、外山さんの生演奏が聴けた事(CDにサインも貰っちゃいました)の他、韓国映画「王の男」に出会った事、最近では「彩雲国物語」にハマった事が印象に残る出来事だったでしょうか。「彩雲国物語」は少女向け小説なので、もっと恋愛色が濃いのかと思ったら、少女の立身出世物語でした。理想の国家や官吏のあり方、その頂点にある王の孤独、時代物なのに軽いノリですが、なかなか読ませるお話です。

そんなこんなで今年も暮れて行きます。
良いお年をお迎え下さい。

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2005.12.25

今年のベスト5(書籍編)

2005年もあと少しで終わろうとしています。という事で、今年印象に残った本について書いてみましたが、今現在印象に残っているというと言うと、やっぱり年の後半に読んだものが多くなりがちですね。

<1>『西太后―大清帝国最後の光芒』( 加藤徹 著 中公新書 )
次期皇帝に宣統帝溥儀(ラストエンペラー)を指名して亡くなった、先々帝の母である皇太后にして、2代の皇帝の治世に後見として実権を握り、中国史上稀代の悪女とも言われた女性「西太后」。映画にも描かれたその猛女ぶりは有名ですが、それはあくまで俗説をもとにしたものであるとし、資料を再検証しながら女性的な権力を欲した「西太后」の実像に迫ろうとする内容です。丁度今読んでるんですが、これが面白いんです。下級の宮女から皇太后にまで登りつめたのでもなく、皇太后になったその時から残虐に抵抗勢力を排除にかかった訳でもなくと、ドラマチックな部分が削ぎ落とされて行くのに、評伝歴史検証ものとしての説得力があって楽しく読めます。私的に今年一番のヒット作です。

<2>『フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる』( 築山節 著 NHK生活人新書 )
ボケ、まではいかないが、若年性アルツハイマーの予備軍とも言える症例を挙げながら、現代人の脳の健康に警鐘を鳴らす1冊です。文明の利器に頼る生活の中で、我々は知らず知らずのうちに偏った脳の使い方をしているらしいです。すぐにネット検索に頼らず自分の脳を使って思い出す努力する事、メールや掲示板のコミュニケーションばかりに走らず面と向かって人と話す事を億劫がらない事など、色々思い当たる節があって反省しました。近頃の切実な問題として興味深い内容でした。

<3>『私の家は山の向こう―テレサ・テン十年目の真実 』( 有田芳生 著 文藝春秋社 )
テレサ・テンさんが亡くなった時、有田芳生さんが彼女について書くためにインタビューをしていたと話していたので、いつ本になるのかとずっと気になっていたいました。10年経ってやっと手にする事が出来、付録のCDで彼女の声を聞く事も出来、あらためて生前の彼女を偲びました。

<4>『千々にくだけて』( リービ英雄 著 講談社 )
「9.11」の記事にも書きましたが、ちょうど日本からアメリカに帰国するフライト中にあの同時多発テロが起こってしまった、という著者の体験をもとにした小説です。アメリカへ入国する事も日本に戻る事も出来ず、カナダの空港で足止めをされる日々のなかで、故国が遭遇した未曾有の惨事を通して、自身の存在や帰属の曖昧さを省みる主人公。国際的な大事件を個人の内面から捉えようとしている所や、翻訳ではなくアメリカ人の著者が日本語で書いた作品としても印象に残りました。

<5>『生きて死ぬ智慧』( 柳沢桂子 著 堀文子 絵 小学館 )
「色即是空、空即是色」で有名な「般若心経」を、生命科学者の視点から現代語訳した作品。宇宙を構成する物質の粒子についても触れながら仏教哲学を科学的で詩的に訳した文章と、自然や生物の命の厳粛さを描いた絵によって、「般若心経」の説く教えを人生の指針として伝えようとしています。語句の意味の解説やリービ英雄さんの英訳も付いていて、長く手元に置いて折に触れ「般若心経」を読み直してみよう、と思える一冊です。

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2005.05.20

今度はコミック売り場で

本の衝動買いしてはいけない、と己を戒めていたんですが、新刊待ちしていたコミックを買う為に書店に行ってしまいました。「のだめカンタービレ」二ノ宮和子著 講談社コミックスKiss )12巻です。昨年からずーっと気になっていながら、また余計なモノにハマるといけない思って手を出さずにいました。でも先月遂に読んでしまったら、これがやっぱり面白いんです! 変だけど大好きです、のだめちゃん。

と云う訳で、昨日はお休みだったこともあり、いつも仕事帰りに寄る店よりちょとコミック売り場が充実した書店に出かけました。店が違うと品揃えも違うんですよ、特に新刊以外は! そしてまた悪い癖が(笑) 買ってしまいました、予定外の本を・・・。

夕凪の街 桜の国
こうの史代 著 2004/10/20 発行 双葉社
「夕凪の街」は原爆投下から10年経った広島を舞台に、とりあえずあの日を生きのびた人々のその後を描きながら、戦争と原爆がその後も人々を苦しめ続ける現実を問いかける物語です。「桜の国」は更に年月を経た続編になっています。舞台が東京の西武線沿線に移っているのも、余計に何かを問いかけられているような気になりました。 


そして他にもあるんですが、
BL(ボーイズラブ)小説に関する本なので、
興味の無い方はスルーして下さい。


ボーイズラブ小説の書き方
花丸編集部・編 2004/8/25 発行 白泉社
表題通りの内容です。編集者として、プロのBL小説書きを目指す人に向け、多くの読者に受け入れられる作品を書くためのノウハウを語っています。

中島梓さんの「小説道場」に色々と考えさせられた私にとっては、同じジャンルの作品について書きながら、その対極にあるような内容に思えました。私が思うJUNE小説とBL小説はやっぱり別物なんだなぁ、と認識させられる本でした。商業出版である以上、売れる事は重要な要素ではあります。でも、このジャンルの小説に求められるのはそれだけなのだろうか。単に「萌」だけを上手に伝えられれは良いのだろうか。胸の内を揺さぶられるような作品にはもう出会えなくなるかも、と少し寂しくなりました。ちなみに、私は書き手を目指している訳ではありません。あくまでも只の読者です。念のため。

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2005.05.14

書店を巡れば

最近、本は借りるより衝動買いしてしまう事が多いのですが、先日はまた、まとめて買ってしまいました・・・。

野垂れ死に
藤沢秀行 著 2005/4/20 発行 新潮新書
自らを札付きの無頼漢だという、元日本棋院棋士、名誉棋聖、藤沢秀行さんの自伝。先月奥様のモトさんの著書「勝負師の妻」(角川oneテーマ2003年初版)を図書館で借りて、とんでもない男と連れ添ってしまった苦労話を読んだばかりなので、何てタイムリーな新刊だろうかと迷わず購入。

都立高校は死なず
殿前康雄 著 2005/5/5 発行 祥伝社新書
元校長により語られる、都立八王子東高校躍進の秘密。大学への現役合格率が低いと言われる都立高校の中で、高い現役合格率を維持している八王子東。我が息子には全く無縁の学校でしたが、PTA役員の仕事でタマタマ学校説明を拝聴する機会がありました。そして著者が現在校長を勤める某私立高校の学校説明会に行った事もあり(結局息子は受験しませんでしたが)、単に高校生の親、と言う以上に興味をもって本を手にしました。

「個性」を煽られる子どもたち
サブタイトル:親密圏の変容を考える
土井隆義 著 2004/9/7 発行 岩波ブックレット633

冬のソナタから考える
サブタイトル:私たちと韓国のあいだ
高野悦子・山登義明 著 2004/9/7 発行 岩波ブックレット634

それから文庫版の某BL小説。
とここまでは、個々にはそんなに値の張らない本だったんです。が、下の本は、新聞広告で知って「高いから市立図書館にリクエストしよう」と思っていたのに、本屋で見つけて手に取ったら、どうしても買いたくなってしまいました。

呉清源とその兄弟
桐山桂一 著 2005/4/20 岩波書店 発行
呉清源さんの著書「中の精神」の新聞連載時に関わった記者による、呉家と日中の百年の歴史を描いたノンフィクション。税込み2520円也でしたが・・・。

しばらく本屋に近づかない様にしよう、と思ったけどそれは無理そうなので、「絶対見るだけ」と自分に言い聞かせてます。借りてる本や積読本もあるので、それを先に読まなくちゃ!

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2005.03.05

ミカドの肖像

ここ数年は、作家としてより道路公団問題でのマスコミへの露出が多かった猪瀬直樹さんですが、彼の作家としての出世作と言えるのが、1986年に小学館から出版された「ミカドの肖像」です。翌87年に「大宅壮一賞」を受賞し、ノンフィクション作家として広く世間に知られる事になりました。現在は同賞の選考委員もされているようです。

歴史好きだった私は、天皇を意味する「ミカド」というキーワードに反応してこの本を手にしました。出版されて間もない頃だったと思います。でも内容は私が想像した歴史モノとは大分違って、天皇そのものを扱ったのではなく、天皇というブランドがどのよう創り出され、守られ、また利用されているか、という検証でした。面白そうだったのですが、ハードカバー本は高くて買えませんでした。その後91年に「ミカドの肖像―プリンスホテルの謎」と題して小学館ライブラリー版(ちょっと大き目の文庫)になったモノを読みました。そう、サブタイトルにもなったように、この本の中で一番興味深かったのは、プリンスホテルに関する部分だったんです。つまり、先日逮捕された堤義明容疑者の父康次郎氏が、いかにしてあのプリンスホテルグループを創り、西武グループ繁栄の基盤を固めたのか、という話なんです。20年も前の著作ですが、中々旬な話題を扱っていると思います。

残念ながらライブラリー版は品切れ状態、と思ったら、間もなく文庫版が出るようです。小学館のサイトで検索しても見つからないんですが、@nifty Booksでは3月8日発売になっています。そうですよ、今売らなくて何時売るのこの話題本。新装版出さなくても、ライブラリー版を重版すればいいのに、と素人の私でも思うので、小学館さんはきっと何か策を講じていることでしょう。

この本を読む前の独身呉服屋店員の頃、年に何度かある展示会の内1回は赤坂プリンスホテル旧館を使うのが恒例で、私も中に入っています。この旧館はホテルといっても文明開化の頃に建てた様なお屋敷の造りになっており、展示会では全館貸切で使用していたと記憶しています。入社して初めての展示会もここだったので、お客様を迎える為にそのお屋敷の玄関に並んでいて、緊張して足が震えたのを覚えています。

ビルになっている新館の横にひっそりと建っている、という感のある旧館でしたが、きっと創業当時の建物を大切にしているのだろう、と当時は思っていました。でも「ミカドの肖像」を読んで謎が解けました。あの旧館は、まさにプリンスのお屋敷だったのです。検索してみたら近代建築散策というサイトに写真もありました。ここでも紹介されいるように、戦前は李氏朝鮮最後の皇太子のお住まいだったのです。朝鮮の皇太子が何故日本に住み、日本の皇族の女性と結婚していたのか、という戦前の歴史もこの本で知りました。

本書によると、戦時下の日本にあって、終戦後の土地高騰を予想していた堤康次郎氏は、空襲警報が鳴る中でも電話をかけまくって土地を買いあさっていたそうです。そして戦後、旧皇族が皇籍離脱させられ、天皇家にも固定資産税が課せられる事になった時、現金が無いだろう彼らから屋敷を買い取っていたのも康次郎氏でした。東京にあるプリンスホテルは、ほとんどが旧皇族の屋敷だったところで、赤プリ旧館のようにお屋敷そのものを利用している所もあるわけです。プリンスホテルという名も、そこからの命名だそうです。

この本を読んだ当時は、まだバブルが崩壊しきっていない頃でした。成功する人は考える事が違うわ、と感心するやら恐れ入るやらでしたが、今読むとまた違った感慨があるかもしれません。

3/8 追記
先ほど小学館のサイトから検索したらs-book.comの情報がありました。やっぱり今日発売みたいです。でも@nifty Booksの方は4月に変わっている、どっちでしょうか。

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2005.03.02

桜散り、桜咲く。

昨日は都立高校の合格発表でしたが、残念というか、やっぱりというか、息子にはご縁がなかったようです。4月からは第2志望だった私立の高校に通う事になりましたが、本人も説明会などにも行って納得して受験した高校なので、心機一転気持ちを切替えて、新たなスタートをして欲しいと思っています。しかし、昨日入学金を納めたと思ったら、今度の日曜にはもう新入生への説明会があって、教科書購入、制服・体操着等の注文、4月分の授業料・積立・諸費用の振込用紙も渡されるそうです。これから親は、お金の心配するだけですか・・・。

これで息子は半月後の卒業式を待つだけですが、私はPTAがあるので来年度の総会まで色々雑事があります。子どもは卒業しても、親は後1ヶ月以上中学と縁が切れません(^^;)

さて、3月に入ると段々と気にかかるのが桜の開花。その前に花粉の飛来が心配で嫌な季節にもなってしまったんですが、子どもの頃から桜は好きなので、楽しみな季節でもあります。先月の中頃には、本州で一番に開花するという河津桜のニュースも流れていましたが、もう満開の時期は過ぎてしまったでしょうか。去年は、ご近所の方が河津に花見に行かれて、一品持ち寄りの棟の花見会の時、お土産の河津桜(たぶん塩漬け)を入れた桜御飯を炊いて来てくれました。桜の香りがするお赤飯で、とても美味しかったです。

今日は書店で、『桜が創った「日本」』(佐藤俊樹著:岩波新書)という本を見つけました。ソメイヨシノの起源などについて書かれています。私も子どもの頃は、桜といえばソメイヨシノと思っていましたし、西行法師が「願わくば 花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の 望月の頃」と読んだ昔から、同じ桜があったのだとも思っていました。大人になって、そのソメイヨシノが江戸時代に出来た改良種だと知った時は、結構ショックでした。しかもこの本によると、その名が正式についたのは、さらに後の明治23年なのだそうです。そして、日本全国にこの桜が広がったのも明治時代だったそうで、その背景には日清・日露の両戦争がかかわっていたのだそうです。現在では全国の桜の8割程を占めるというソメイヨシノの起源、とても人為的なものだったのですね。ショックというより、とても興味深くこの本を読み始めています。

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2005.02.25

「世界の中心で」知る、我が不純さ

今更ながら、という感じが大なのですが、片山恭一さんの「世界の中心で、愛をさけぶ」を読みました。話題になり始めた頃には、書店で平積みされている本の帯にある純愛路線推奨の紹介文を見て、これは読む気になれないと思ったものです。ドラマなども一切見てませんでした。

その後も全く興味が無かったのですが、先日中学の図書ボランティアに行った折、司書の先生に「子ども達にも結構人気があったので一度読んでみたら」と薦められて借りてみました。が、・・・やっぱりダメでした(笑) 若い皆さんは、どういう処に惹かれるのかなぁ。恋人を病気で失う悲しみ? 回想の中で語られる恋人との想い出? 亡くなった後、別の彼女が出来ても10年想い続けていること? 

病気による死別の純愛路線といえば、子どもの頃にTVドラマで見た「愛と死をみつめて」とか、映画の「絶唱」などが印象的で、感動したものでした。でもその後、恋愛の先にある生活を実感したせいか、年を取ったせいか、死別って純愛モノとしてはズルいよなぁ、と何処かで思っていたんですね。生きて想い合っているとしても、物理的に別離状態を余儀なくされるパターンにも心が動かないみたいです。昔話題になった「マディソン群の橋」にも感動出来なかったですし・・・。そもそも女性には人気なかったのかもしれませんが、「失楽園」には怒りを覚えましたしねぇ。「冬ソナ」は1話も見てないので何とも言えませんが、私の場合ボーイズラブ小説に関心を示した時点で、現実の恋人同士(異性愛にしろ同性愛にしろ)の純愛を信じてない自覚があるのですから、ダメかもしれません。

それからひとつ驚いたのは、作者の片山恭一さんが私と同世代の方だった事。もっとお若い方なのかと思ってました。世代が違うからあまり共感出来ない部分もあるのかなぁ、とも思ったので少々意外でした。
年には関係なく、純粋さが失われているんだわ、私(^^;)

そういえば、「世界の中心で、愛をさけぶ」という題名、どこかで聞いたような、と思ったらTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の最終話のサブタイトルが「世界の中心でアイを叫んだけもの」だったんですね。これの元になっているのが、ハーラン・エリスン著のSF小説「世界の中心で愛を叫んだけもの」だそうです。私はこの小説を知りませんでしたが、片山恭一さんとエヴァンゲリオンの 庵野監督も同世代ですので、この小説から何か感じるモノがあったのでしょうか、とちょっと興味を持ちました。

2/26 追記
昨日はハッキリ書きませんでしたが、読む気になれない要素のひとつに、「大仰なタイトルだなぁ」と引いちゃう部分がありました。世界は君中心じゃないんだから、純愛はいいんだけれど、勝手にやってれば、って拒否反応が・・・。「セカチュウ」じゃなくて「自己中」な印象も持ってしまったんです。オバさんのやっかみなのか、不純なせいなのか(^^;)
タイトルに関して、「とりあえずブスコパン!」さんから、ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」を読んだことのあるSFファンは、片山さんの作品名をどう思ったか、というTBをいただきました。このタイトル、商売的には成功例でしょうが、何だかなぁ・・・。

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2005.01.21

出力低下

話は去年の事になるのですが、このブログもすっかりサボりがちになっていた11月、左下の「こんな本見つけた」でも紹介している「ニート ― フリーターでもなく失業者でもなく ― 」(玄田有史・曲沼美恵 共著 玄冬舎刊)と「就職がこわい 」(香山リカ著 講談社刊)という本を読みました。この2冊は、社会人になる事も、その為に何かを学ぶ事も躊躇する若者たちについて書かれています。息子の進路問題が佳境に入りつつあった時期でもあり、高校の学校説明会でも進路指導の先生に取り上げられてもいたので、親として考えさせられる問題でした。

我が子を見、我が身を振返って、この先大丈夫なのだろうか、と不安にもなりました。息子への接し方にも自信が持てなくなりそうでした。仕事にも行き、PTAや地域活動もそれなりに行事をこなし、息子にも変わらず文句を垂れながら、11月12月と自分自身はとても内向していました。若者問題を取上げた香山リカさんの本を読んだりする一方で、趣味に走った小説など読んで逃避したりして、ここに文章を書く気力が無いというか、自分を出すことから逃げてましたね。ネットに繋ぐ気持ちが遠ざかっていたので、本を読んだりTVを見たりして情報を入力しているだけで、自主的に行動したり言葉にしたりして出力する力が低下していました。これじゃ子ども達と同じだね。

そんな中でも、職場や地域で接する皆さんから少しずつ元気を分けてもらって浮上して来ました。そしてようやっとネットに出てきたら、声をかけて下さる方々がいらっしゃってとっても有難かったです。行動面で出力して行けるパワーは未だ足りませんが、ボチボチやって行きましょう。

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